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既に決まっていた

「支配人、支配人!おい、支配人!ぼくがクビだなんて、一体どういうことだ!」

「どういうことだ、と申しますと?」

「どんな理由でクビになったのか、ということだ!昨日まで、何の問題もなく、5年勤めてきたってのに、今日きてみたら、突然クビ!それも受付の人が些事を思い出したかのように告げたんだ・・・ああ、そういえば、あなたはクビと、支配人にそう伝えるよう頼まれたのでした、あっはっは・・・これで納得できるはずがないだろう!」

「あなたが納得するしないに関わらず、既に決まっていたことですので」

「あんたが、そう決めたのか?」

「いいえ、私はただ「上」からの指示に従っただけです」

「反対してくれなかったのか・・・」

「ええ、既に決まっていたので」

「もういい!「上」に直接掛け合うことにするよ」

「無駄ですよ。既に決まっていたことですから」

「決めたのは「上」なんだろう?だったら話し合いの余地はあるはずじゃないか!」

「いいえ、ありません。決めたのは「上」じゃありませんから」

「ちょっと待て!それじゃあ一体どこの誰がぼくをクビにしたっていうんだ!?」

「さあ」

「「上」の「上」か!?」

「さあ」

「おかしいじゃないか!」

「何もおかしくありませんよ。あなたは先ほどから「決めた」とおっしゃっていますが、私は「既に決まっていた」としか言っておりません。勝手に言い換えられては困ります」

「決めた人間がいるのが道理ってもんだ!」

「ですから、そうやって勘違いされると困るので「既に決まっていた」なのです」

「決めたのは「上」じゃないのか?」

「形としてはそうかもしれませんが、しかしこうした形を取ることも既に決まっていたのです。だって不自然でしょう、特に問題もなく勤めていた人間が、何の前触れもなく突然ポンとクビになるだなんて」

「だから、その不自然な決定を下した「上」に掛け合うと・・・」

「無駄ですよ。既に決まっていたことですから」

「誰かが決めたからこそ「既に決まっていた」ことになるんじゃないか!」

「確かに「決めた」ですと誰かそうする人間が必要となりますが、しかし「既に決まっていた」は「既に決まっていた」だけで通用します。決定者が存在しなくても問題ないのですよ」

「そんなバカな」

「たとえば、あなたと私がこうしたやり取りを行うことも既に決まっていた、と言ったらどうします?」

「冗談だろ?神が決めたとでも言うつもりか?」

「まだお分かりいただけないようですね。それだとただ別の決定者を持ち出しただけじゃないですか。私はそもそも決定者などいないと、そう言っているだけなのです。「決めた」と「既に決まっていた」との間には果てしない断絶があるのですよ」

「ふざけないでくれ!ぼくたちは人間じゃないか。自由意志もあれば、目的だって持つ、そんなぼくたちが生きる世界に「既に決まっていた」だなんて、そんなものがあってたまるか!訳の分からない法則に支配されてたまるか!」

「法則とかそんな話ではなくて、「既に決まっていた」は「既に決まっていた」でしかないんですよ。私たちがそれをどう思おうが、「既に決まっていた」は既に決まっていたのですから。あなたのように怒る人間が出てくることも、もっと言うとあなたが今こうして怒ることも、既に決まっていたのです。自由意志も、目的も、法則も、「既に決まっていた」に奉仕するよう概念化されることが既に決まっていただけではありませんか」

「ぼくはこれまでも自発的にたくさんの行動を・・・」

「ですから、そうすることが既に決まっていたと、それだけの話ではありませんか」

「それじゃあ、ぼくは一体・・・」

「既に決まっていたというだけですから、別に何だっていいじゃありませんか」

「ぼくらが、毎日、より良い未来を目指して、目的を持って、生きるのは、一体・・・」

「未来!それこそまさに「既に決まっていた」そのものではありませんか!「既に決まっていた」に向かって歩く!まさに、まさに!「既に決まっていた」に奉仕できるだなんて、無上の喜びであります!と発言することも既に決まっていたのです」

「・・・もういいです。クビでいいです」

「「上」に掛け合わなくてもよろしいのですか?」

「ええ、ぼくは生きる気力を失いました。失礼します」

「そうやっておとなしく帰宅することも、既に決まっていたのですよ」


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貧困問題を語る中学生たちの憂鬱

「NHKの貧困女子高生の報道、みた?」

「ねつ造って言われて炎上してたね」

「そうなの?」

「お金がなくて専門学校にいけません。PC買えないので学校のPCの授業についていけません」

「大変だ」

「そんで映った部屋にマンガ本やグッズがたくさんあったから、ネットの人たちが調べてペンが2万円だとか1500円のランチを食べてるとか7000円の舞台にいったとか、そういうことが明らかになった」

「だから炎上したんだね」

「親の収入や当人のバイト収入がどんくらいかはわからないけど、貧困ってのは事実だと思うよ」

「どうして?」

「モノの量をみたかぎり、その人は「残ったら貯金する」ってタイプだろうから。バイト代が入ったら欲しいモノを買っていって余ったら貯金しよう、ってな考えだと収入がいくらあってもお金はまず残らない。そんで買ってるモノもうん十万円もするモノじゃなく、数百円~数千円のモノでしょ。収入が少ないって言われたらそうなんだろうなと思うよ」

「余ったら貯金、じゃなくて給料出たらすぐ貯金じゃないとダメなんだね」

「専門学校に通うメリットがはっきりしないってのもあるんじゃない。ここがはっきりすれば浪費も我慢できるんじゃ」

「浪費を我慢すればPCぐらい買える!って言う人がけっこういたみたいだけど、これもPCのメリットが実感できないからだろうね」

「PCを買うのにメリットを実感してる人なんている?なんとなくみんな持ってるとか、そんな理由で買って、インターネットに時間を使うぐらいしかできてないでしょ。数万円分のメリットを実感できるほど、PC使えてる?大学にいって数百万円分のメリットを実感できる自信ある?はっきりとそういう意識を持って自制できる人って、どんぐらいいるのかね」

「メリットとか浪費とか言ってる時点で当人とは別の世界にいるってことでしょ。当人にとっては大きなメリットがあるから消費してるわけだし、心の支えになってたりするのかもしれない。他人のお金の使い道の良し悪しなんてこっちは判断できないよ」

「貯金とか、消費を我慢しろとか・・・・・・。そもそも消費を我慢するのは何のため?」

「はあ?貯金のためだよ」

「貯金するのは何のため?」

「専門学校や不測の事態に備えるため」

「不測の事態って?」

「病気とかで収入を失ったり、まとまったお金が必要になるかもしれないじゃん」

「専門学校にいくのは?」

「就職するためでしょ。こんな当たり前のことをきいて何がしたいの?」

「どこまでも賃労働と会社の都合に振り回されるのが「当たり前のこと」なんだなぁと思ってね。こっちは会社のために何ができるか考え、消費を我慢して自分に「投資」し、立派に奉仕できる人間にならねばならない。そんで景気の変動や病気で働けなくなった場合に備えて、せっせと貯金しないとダメなんだね」

「うわ・・・・・・」

「現代社会はね、ちょっと油断すると会社至上主義にはまるようにできてるんだよ。我慢して、「(就労するために)必要なモノゴト」に「投資」しなければならない。会社のために自制して、会社のために金を使わなければならない。会社に捨てられたときのために貯金しなければならない。本人がどう思っていようが、あらゆる行動の先に「会社のため」があって、あらゆる性質・能力を「会社のためになるか」で判断しているんだよ」

「「会社のため」を中心とする体系が生活に浸透し、「会社のため」を意識しているか否かに関わらず、会社の論理にどっぷり浸かっている」

「なんてこった」

「貧困問題で貯金しろとか消費を我慢しろとか思ったり、まじめに働けとか怒ったり、他人のお金の使い方に口を出したくなったとしたら、要注意だよ。会社の論理を内面化した労奴の道を進んでるってことだからね」

「さっさと毎月金を配るようにすればいいのにね。悩みごとが増えれば思考が圧迫され、衝動に負けやすくなる。注意力や集中力も削がれる。そんで現代の悩み事ってのは、多くがお金に関わることでしょうよ」

「貧困状態がさらなる貧困の原因になる」

「お金を配ることだね」

「いやあ、やっぱりお金を配るとなると不正しようとする人が出るから、本当に困っている人を探すのが大変になるんじゃないかな」

「みんなに配ればいいよ。誰が貧困で誰が違うとか、そういう言い合いもしなくて済むようになるし」

「いやあ、お金じゃ抜本的な解決にはならないんじゃないかな」

「誰もお金で抜本的に解決するなんて言ってないよ。お金は前提だよ、前提」

「いやあ、全部使っちゃったらどうするのさ」

「働いて稼いでください」

「いやあ、そんな突き放した考え方じゃ貧困層の気持ちが・・・」

「何が言いたいの?」

「やっぱりタダでお金を貰うなんて・・・」

「一番はまっちゃいけないとこだよね」

一同「はっはっは」


崇めよ我はバイトリーダーなり

「おい、バイトォ!新入りバイトォ!おっせーんだよ!作業がおっせーんだよ!」

「すいませんリーダー」

「なあ、お前、ここきて何日目だ?」

「3日目です」

「「もう」3日目だろうが!「もう」が足んねぇんだよ、「もう」が!」

「はあ、すいません」

「ちっ、なあ、お前X大だろ。X大、X大!頭いいんだろ、なあ、X大生、こんな作業、やらなくても覚えられるんじゃねーのか!」

「無茶言わないでくださいよ」

「じゃあ一発で覚えられるはずだろうが!なあ、なんでやんねーんだ?」

「無理だから・・・」

「この仕事をバカにしてるからだろ?なあ、X大ならできるはずだもんなぁ!?」

「大学でここでの仕事の勉強をしているわけではないので」

「はああああ!?おっまえ、この仕事バカにしてんの!?はぁ~、X大様は、こんな仕事眼中にないってか!?」

「リーダーは大学に何を期待されてるんですか?」

「えへ、えへ。X大生様ぁ、偉くなって、ボクを正社員にしてくださいよぉ。え?X大生様ぁ」

「何言ってるんですか?」

「お前、オレが専門出身だからって、バカにしてんだろ?」

「してませんよ」

「りーだー、新入リサン、チャントヤッテルヨ」

「お~い、ダニエルゥ、お前、そいつの味方すんの?」

「味方、敵、ドウデモイイ。りーだーガウルサクテ作業進マナイヨ」

「ダニエル・・・」

「お~い、新入りぃ!ダニエル「さん」だろうが!なっ、ダニエル?お前もこういう口のきき方されて、ムカつくよな?」

「ワタシガだにえるデイイ言ッタヨ。りーだー、スグニ仲間トカ、敵トカ、味方トカヤリタガル、ヨクナイヨ」

「あ~あ~、あんなに良くしてやったのになぁ~、あ~あ~、お前も結局X大生かぁ~、はぁ~、コーヒーまで奢ってやったのになぁ~」

「りーだー、ワタシノコト、ビンボウノガイジント思ッタ。見下シテ、子分ニシヨウ思ッテ、こーひー与エタ。ダカラワタシガX大ノ留学生トワカッテ、態度変エタ」

「ダニエルゥ、お前もオレのことバカにしてんだろ?オレが専門出身だから、バカにしてんだろ?」

「シテマセン。りーだーノ学歴ナンテ、ワタシ興味ナイヨ」

「はああああ!?ダニエルゥ、なんだぁ!?「ナンテ」ってのは、なんだぁ!?オレだってなぁ、ヤンチャしてなかったらそれなりの大学にいけてたんだよ。あ~くそっ、ヤンチャしてなかったらなぁ~、お前らみたいにガリ勉してたらなぁ~」

「はあ、ヤンチャ、ですか」

「ヤンチャしてなかったらなぁ~、 偏差値30 、なんてことになんなかったのによぉ~」

「そうですね。勉強しなかったら誰でも最初はそんな感じになるでしょうね」

「半年やってこれだったんだけど?」

「すごいじゃないですか!人によっては真剣に自殺を考えますよ!」

「・・・お前、バカにしてる?」

「いや、でも、そこから頑張って専門学校に受かったわけですよね」

「おうよ。わかる?オレがどんだけ頑張ったか。お前らにできる?オレ並の頑張り」

「さあ」

「お前らとはなぁ、意気込みが違うんだよ」

「りーだー、ワタシソノ自慢何回モ聞イタ。作業ノ指導スル気ナイナラ、アッチイッテホシイ」

「ダニエルゥ、お前、いつからリーダーより上の立場になったんだ?」

「ワタシ立場ノ話シテマセン」

「ダニエルゥ、オレはなぁ、リーダーに向かって偉そうな口叩けるだけの価値をよぉ、なあ、お前は会社とお客様にきちんと生んでるのかって話をしてんだよ!」

「何ヲ言ッテルノカワカラナイ。ワタシ与エラレタ仕事チャントヤッテマス」

「そんなもん誰にでもできんだろうがああああ!!それ以上のなぁ、価値を生まねぇと、意味ねーんだよ!」

「「それ以上の価値を生む」、ワカリマシタ。ワタシヤリタイノデ教エテクダサイ」

「なんでもかんでも聞いてねーで少しは自分の頭で考えろや!なあ、頭いいんだろ、X大生!」

「りーだーイツモ同ジ。教エナイ!考エロ!ウルサイダケ。アッチイッテホシイ」

「おい、新入り、お前はどうなんだ?」

「はあ、まあ」

「おいおいお~い、ありえねぇだろぉ~、いやぁ、さすがにありえねぇだろぉ~。お前ら、センパイの奥義(わざ)みて盗もうとか、そういうのないわけ?まっ、いいよ、別に、あっちいっても、けどさ、それでお前らどうすんの?え?お前らが困るんじゃないの?」

「困リマセン」

「ええええ!?まじぃ?はぁ~、ちょっとありえねぇわぁ~、お前らのやる気のなさ。さすがにキレっぞ?おい、お前らみたいのがいるとなぁ!他のみんなもなぁ!やる気なくすんだよ!迷惑かかんだよ!っんなこともわっかんねぇのかああああ!!」

「すいませ~ん、遅刻しちゃいました~」

「アハ!美人ちゃ~ん、いいんだよ、今こいつらに仕事教えてやってたとこだから。まだね、作業とか全然やってないの、大丈夫、大丈夫!」

二人「・・・・・・」


もう手遅れ

「ねえ、これを見てくれよ」

「うわ、何それ、どうしたの?」

「わからない。ぼくも今さっき気づいたんだ」

「その位置にあって今まで気づかなかった、なんてありえないわよね」

「ああ、ごく最近できたってことだろうね」

「心臓の所にどす黒いあざ・・・」

「どうした、何か知っているのかい?」

「・・・ろーど病」

「なんだって?」

「私もよくわからないわ、ただ噂で・・・」

「それでもかまわないよ」

「できてから24時間が勝負らしいわ」

「勝負?それはどういう意味?」

「・・・・・・」

「まさか、死ぬとか?」

「命は死なないわ」

「どういうこと?」

「・・・・・・」

「オレ様の働きをバカにしてんのか!?おい、クソ女!てめぇ、オレ様が創った金で生きてる分際でなにだんまり決め込んでやがる!」

「はあ~」

「え、あ、ぼくは一体?」

「そういうことよ」

「くそっ、訳が分からない!とりあえず病院に行ってくる」

「いってらっしゃい・・・・・・その間に私は荷物をまとめておくわ」

「・・・さてと、とりあえず皮膚科でいいのかな。あのー、すいません、初診なのですが」

「申し訳ございません。皮膚科の方は大変混雑しておりまして、4時間ほどお待ちいただくことに・・・」

「4時間!?なんとかなりませんか?ぼくには時間がないのです」

「はあ、そう言われましても」

「昨日の朝着替えたときには胸にあざなんてなかったんです!昨日は、遅くまで残業して、深夜に帰宅して、そのまま寝てしまい、あざがいつできたかわからなくて、タイムリミットがいつかわからなくて」

「申し訳・・・」

「お~い、お前、オレ様の価値わかってっか~?オレ様の給料、時間に換算すっといくらかわかってっか~?4時間がこの社会にどんだけの損失をもたらすかわかってっか~?」

「はあ」

「おらおらおらぁ!お待ちになってるクソジジイにクソババア共、オレ様のために道を開けろや!なあ、なんも生産してないんだから当然だと思わねえか!?オレ様がお前らを生かしてやってること、忘れてんじゃねーだろうなぁ!?おい、損失の責任、お前らどう取るつもりなんだ!」

「ちょっと失礼します」

「なんだぁお前!?」

「警備の者です。こちらへ」

「あれ、ぼくは一体何を?」

「いいからこちらへ」

「は、離せ!」

「あっ、おい、待て!」

「・・・はあ、はあ、いったい何がどうなってるんだ・・・くそっ・・・こうなったら救急しか・・・ああ、なんでこんなことに・・・うっうっ・・・」

「はいこちら・・・」

「大変なんだ!胸に黒いあざができてしまった!早く助けて!」

「落ち着いてください」

「やばい病気なんですよ!いいか、このままじゃ社会がヤバイんだ!」

「はあ」

「はあ、じゃねーんだよ!お前、オレ様が給料以上の働きをしていないとでも言うのか?」

「何言ってるんですか?」

「お前は給料以上の働きをしてるのかって聞いてんだよ!」

「痛みはあるんですか?」

「ない」

「かゆみは?」

「ない」

「それでは・・・」

「うは、うは、うは。労働の邪魔にならないなら、いっか!」

「はあ?」

「あ、いや、その、ぼくは一体何を?」

「いたずらはやめてください。迷惑なので」

「待って!ぼくを見捨てないで!」

ツーツーツーツー

「・・・といった経緯でここにいるのですが、先生これは何なのですか?」

「ほぉ~、これは大変珍しいお話を聞かせてもらいました」

「この病気はそんなに珍しいのですか?」

「いや、そうではなくてですね、この病気は奥さんがおっしゃるように発症後24時間が勝負なのですが、とくに痛みもありませんから、多くの方は働いていて気づかずに何日も過ごしてしまうのですよ。それに、仮に気づいたとしても、きっとどこかにぶつけただけだろう、忙しいから後だ後、と無視してしまうわけですね。ですから、この病気が本格化するまでの、なんといいますか、移行期のお話というのは大変貴重なのです」

「それで、ぼくは治るのですか?」

「残念ですが、24時間経っているようですので、もう手遅れということに・・・」

「なんだとぉ!?おい、お前いくら貰ってここにいるんだ?なあ、ブタ野郎、給料以上の働きをするのが人間の常識だろうが!手遅れってのはどういうことだ?オレ様の働きが無意味だったと言うのか!?」

「いいえ、これからも思う存分に働き、社会に貢献することができますよ」

「うは、うは、うは。お前はオレ様と同じぐらい働いてるから、許す!」

「それはどうも」

「はっ、ぼくは一体・・・」

「まあ、そういうことです。大丈夫、すぐに慣れますから」

「慣れる、というと?」

「・・・・・・」

「あの、先生、慣れる、というのは?」

「大丈夫、死にはしませんから」

「先生、ぼくはどうなるんですか?」

「・・・・・・」

「先生!ぼくはどこにいってしまうのですか!?」

「・・・・・・」

「おい、医者!お前はどこに行くんだ?」

「もちろん会社に行きます」

「うは、うは、うは。正しい答えだから、許す!そんじゃな」


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Author:遊民
読みたい本が山積みなのでニートしてます。

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